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SEOキーワードの決め方|悩みを読み取りページを企画する方法

ホームページに記事を増やしたいと思っても、何をテーマにすればよいか迷うことがあります。自社のサービスについて書くにしても、お客様はどのような言葉で調べ、どこで困っているのでしょうか。

私は、キーワードを考えるときにGoogleトレンドやラッコキーワード、実際の検索画面を確認しています。Yahoo!知恵袋で、税の申告などに関する悩みや相談を読むこともあります。検索されている言葉と、その言葉を使う人の状況を合わせて、ページに載せる内容を考えるためです。

ツタウェブの前原直樹です。ウェブサイトの運用支援では、調査で見つけた言葉をもとに、誰のどの疑問に答えるページが必要かを考えています。使う情報源ごとに、確認する内容とページの企画へのつなげ方を整理します。

キーワードは、相談者の悩みと事業の対応範囲から考える

増やしたい相談と、自社が応えられることを整理する

最初に考えるのは、ホームページを通じて、どのような相談を増やしたいかです。税理士事務所でも、顧問契約を増やしたい場合と、相続に関する相談を増やしたい場合では、必要なページが変わります。

扱っている業務をすべて並べるだけでは、調査する言葉の範囲が広がりすぎます。力を入れたいサービス、対応できる相談内容、対応地域などを整理して、調べるテーマを絞ります。受けられない相談まで集めてしまうと、事務所にも相談者にも負担がかかるためです。

検索数が多そうだからという理由で、事業との関係が薄いテーマを選ぶ必要はありません。その情報を求める人に、自社がどのように役立てるか。このつながりが見えるところから考えます。

専門用語だけでなく、相談者が使う言葉にも目を向ける

専門家が普段使っている業務名を、相談者も知っているとは限りません。何を依頼すればよいか分からず、困っている状況をそのまま検索する人もいるはずです。

そのため、サービス名を起点にしながら、関連して使われる言葉や質問にも目を向けます。「費用を知りたい」のか、「自分で対応できるか判断したい」のか、「誰に相談するか決めたい」のか。同じサービスに関わる検索でも、必要とする情報は違います。

こうした違いを考えると、記事の書き出しや見出しも変わります。業務の説明から始めるより、読者が迷っている点から説明した方が分かりやすい場合もあります。まずは、事業者側の呼び方だけで候補を限定しないようにします。

Googleトレンドで、関心の変化や季節性を確認する

時期によって検索への関心が変わるかを見る

Googleトレンドでは、ある言葉に対する検索上の関心が、時間の経過とともにどう変わっているかを確認できます。私は、調べるテーマの傾向をつかむ際に使っています。

毎年似た時期に関心が高まるのか、最近だけ増えているのか、長い期間では落ち着いているのか。こうした見方は、ページを準備する時期や、継続して扱うテーマを考える手がかりになります。ただし、増減の理由までグラフが教えてくれるわけではありません。話題になった出来事やサービスとの関係は、別に確認します。

なお、Googleトレンドの数値は、月に何回検索されたかという実数ではありません。選択した条件内で検索への関心を比較できるように調整された相対的な指標です。月間検索数と、関心の推移は分けて扱います。

条件をそろえて、関連する言葉の傾向を比べる

似た言葉を比較するときは、地域や期間などの条件を確認します。対象が全国なのか、特定の地域なのかによって、読み取りたい内容が変わるからです。

たとえば、地域で相談を受ける事業なのに、全国で注目されているという理由だけで優先するのは早計です。その言葉を使う人が、自社の対応できる相談者なのかを考える必要があります。グラフの大きさと、事業上の優先順位は同じではありません。

検索の少ない言葉は、十分なデータが表示されないこともあります。それだけで「誰にも必要とされていない」と結論づけず、他の検索語や、実際の相談で出てくる疑問も合わせて確認します。

確認したいこと主に見る情報読み取るときの注意
関心が高まる時期Googleトレンドの推移月間検索回数そのものではない
一緒に調べられる言葉の候補ラッコキーワード、サジェスト出てきた言葉すべてを対策対象にしない
周辺の疑問関連する検索表示内容は条件や時期で変わる
困っている背景Yahoo!知恵袋の質問投稿の件数から市場全体の需要を断定しない

ラッコキーワードとGoogle検索で、検索語の候補を広げる

ラッコキーワードで関連する検索語の候補を探す

ラッコキーワードは、自分の発想だけでは拾いにくい検索語を探すときに使います。軸になる言葉から候補を広げると、費用、手順、必要なもの、相談先など、異なる疑問が見えてきます。

候補を集めた後は、言葉の一覧をそのまま記事の一覧にはしません。表現が違っても同じ疑問を指しているものがあれば、近い内容として整理します。反対に、言葉が似ていても、求めている答えが違うものは分けて考えます。

ラッコキーワードには月間検索数を確認できる機能もあります。利用条件や数値の意味は機能ごとに確認が必要です。ここでも、検索数の大小だけでテーマを決めず、相談者との関係や、事業として応えられる内容を合わせて考えます。

実際に入力して、サジェストに出る言葉を見る

ツールで候補を見た後、実際のGoogle検索でも言葉を入力してみます。検索ボックスに表示される予測入力候補、いわゆるサジェストも、相談者が使う表現を知る手がかりです。

短い言葉に別の語句が組み合わさると、知りたい内容が少し具体的になります。業務名だけでは見えなかった、比較したいことや、不安に思っている点を考えやすくなります。

ただし、候補には地域や検索履歴などの条件も関係します。表示順がそのまま検索数の順位だとは受け取らず、調査時点で見つかった候補として扱います。自分の画面に出た言葉だけで、すべての相談者の悩みを説明しないようにします。

関連する検索から、別の疑問や調べたいことを探す

検索結果画面に表示される、関連する検索の欄も確認します。検索結果の下部などで、今の検索語に関係する別の言葉が示されることがあります。

ここでは、「このテーマを調べる人は、ほかに何を知りたいのだろう」と考えます。一つの答えを知った後に出てきそうな疑問や、比較検討に必要な情報を見つけられることがあるためです。

検索画面の表示名や位置、内容は一定ではありません。欄に出た語句を無条件に追加するのではなく、作ろうとしているページで扱う必要があるかを判断します。別の目的に移る言葉なら、別ページの候補として残す方が自然です。

Yahoo!知恵袋で、検索語だけでは分からない困りごとを読む

何に迷い、どのような状況で困っているかを見る

検索語は短いため、その人の状況までは分からないことがあります。そこで、Yahoo!知恵袋のように、質問の背景が文章で書かれた場所も見ます。

私も税の申告に関する悩みや相談を検索して、どこで迷っているのかを探ることがあります。手続きの名前を知りたいのか、必要性を判断できないのか、依頼する前の不安があるのか。質問文を読むと、キーワードだけを見ているときとは違う角度から考えられます。

投稿をそのまま転載したり、相談者の事情を自社の事例として紹介したりするためではありません。ページを読む人に、どの説明が必要なのかを考える材料として使います。

繰り返し出てくる疑問と、相談者自身の言葉を拾う

複数の質問を見ていると、似たところで迷っているのか、言葉の使い方に違いがあるのかを整理しやすくなります。専門家にとっては前提になっていることでも、相談者には説明が必要かもしれません。

質問の題名だけでなく、本文で何を説明しようとしているかにも目を向けます。検索語にしにくい不安や、質問者自身もうまく整理できていない困りごとが含まれているためです。

一方で、投稿を読んだ範囲には偏りがあります。「こうした疑問がある」という手がかりとして受け取り、事業者へのヒアリングで分かる実際の相談内容とも照らし合わせると、ページのテーマを考えやすくなります。

投稿を手がかりに、記事で説明する内容を整理する

質問から読み取るのは、読者が必要とする説明です。投稿への回答が正しいかどうかは、別の話です。税務に関する記事を作るなら、扱う内容を公式情報や専門家の確認につなげます。

「何に悩んでいるかを知る資料」と「正しい情報を確認する資料」を分けることで、相談者に近いテーマを選びながら、説明の正確さも保ちやすくなります。

読み取った疑問は、自分の言葉で整理して残します。どのような人が、何を知ったら判断できるのか。この形にすると、後のページ構成にも使えます。

見つけた悩みを整理し、キーワードとページのテーマを決める

同じ疑問をまとめ、何を知りたい検索なのかを整理する

ここまでで集めた情報を、読者が知りたいことごとにまとめます。検索語ごとにページを作ると、似た内容が重なり、どのページに何を載せるか分かりにくくなるためです。

整理するときは、候補の言葉と、その背景にある疑問を並べます。以下は、実際の検索結果や相談事例を引用したものではなく、整理の仕方を示した表です。

悩みの種類キーワードを検討する観点ページで答える内容
依頼に必要な予算が分からないサービス名と費用に関する言葉料金の考え方、追加費用が生じる条件
依頼までの手順が分からないサービス名と流れに関する言葉相談から依頼までの進め方、準備するもの
相談相手を選べないサービス名と地域・対応内容に関する言葉対応範囲、担当者、依頼を判断する材料

サービス内容と照らし、どの悩みに応えるかを選ぶ

候補がそろったら、自社として優先して応える悩みを選びます。検索需要の傾向に加え、サービスとのつながり、説明できる情報、既存ページとの重なりを確認します。

すでに同じ疑問に答えるページがあるなら、そのページへの加筆や修正で対応できる場合もあります。新しいURLを増やす前に、既存の内容を見直す余地を確かめます。

誰に何を届けるかという運用全体の考え方は、士業のホームページ集客とコンテンツ戦略でもお伝えしています。キーワードの調査も、この方針に沿って進めます。

サービスページ・コラムなど、情報を届ける形を考える

依頼を検討するための情報なら、サービスページに整理する方が役立つことがあります。個別の疑問を理解する情報なら、コラムとして説明し、必要なところでサービスページへつなぐ方法もあります。

ページの形式を先に決めるより、読む人が何を知り、その後どう判断できればよいかを考えます。タイトルにキーワードを入れただけでは、疑問への答えが不足したままになることもあります。

公開後は、サーチコンソールで確認する項目と改善の考え方に沿って検索での反応を見ます。訪問後の閲覧や問い合わせは、GA4を使ったページ・フォームの分析で確認します。企画から公開後の検証までを続けて考えることで、次に見直す内容が具体的になります。

よくある質問

Q. 検索数が多いキーワードから選べばよいですか?

A. 検索数だけでは決められません。自社が対応できるサービスとの関係や、検索する人が知りたいことも確認します。多く読まれても対象外の相談ばかりでは、事業上の目的とずれる場合があります。誰の疑問に答えるページなのかを先に整理します。

Q. Googleトレンドで月間検索回数は分かりますか?

A. Googleトレンドで示される関心の数値は、月間検索回数そのものではありません。地域や期間を指定したうえで、相対的な傾向を比較するために使います。検索回数の規模を確認する作業と、関心の変化を調べる作業を分けると、数値の意味を取り違えずに済みます。

Q. サジェストに出てきた言葉は全部記事にすべきですか?

A. 一つひとつを別の記事にする必要はありません。表現が違っても同じ疑問を指す言葉は、一つのページで答えられる場合があります。既存ページで十分に説明している内容も確認し、追加記事、既存ページの修正、対応しないテーマのいずれかを検討します。

Q. Yahoo!知恵袋の回答を記事の根拠にできますか?

A. この調査では、質問文を読んで困りごとの背景を理解するために使います。回答の内容を、そのまま専門情報の根拠にはしません。記事に書く税務などの説明は、公式資料や専門家の確認を通して裏付け、投稿を自社の相談事例のように紹介することも避けます。

Q. キーワードを決めた後は、何を確認しますか?

A. ページを公開した後、意図した検索語で表示・クリックされているか、ページが閲覧されているかを確認します。さらに問い合わせの内容と照合して、狙った相談につながっているかを考えます。数値が動いたという事実と、改善の理由についての仮説を区別して振り返ります。

キーワード調査を、相談者に役立つページづくりにつなげる

キーワードを決める過程では、検索される言葉を集めるだけでなく、その背景にある悩みを読み取ります。そして、自社が応えられることと照らし合わせ、ページで伝える内容を決めます。

私は、こうした企画から公開後の確認まで、事業者の方と一緒に考えています。支援の範囲はホームページ運用代行・コンサルティングの案内をご覧ください。どのテーマから取り組むか迷っている場合は、お問い合わせフォームから現在の状況をお聞かせください。

参考文献

記事の監修

ツタウェブ

代表 前原 直樹

石川県金沢市を拠点に、地域の専門家のWeb集客を支援。税理士・行政書士・社労士などの士業を中心に、工務店・治療院など、信頼で仕事をする事業者の「選ばれる理由づくり」に伴走。制作実績70件超。

■保有資格
Web解析士

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